つかもと形成外科・創傷クリニック

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粉瘤(アテローム)の原因とできやすい人の特徴

粉瘤ができる原因と仕組み
(毛穴の詰まりや角栓との違い)

粉瘤(アテローム)ができる始まりは、日常的な毛穴の詰まりや、いわゆる「角栓(コメド)」と非常に似ています。しかし、通常のニキビや角栓は毛穴に皮脂が一時的に溜まっただけのものであるのに対し、粉瘤は皮膚の内側に「袋(嚢腫)」そのものができてしまう仕組みになっています。袋ができると、本来は垢(角質)や皮脂として剥がれ落ちるはずの老廃物が袋の中にどんどん溜まっていき、自然に消えることなく大きくなってしまいます。
粉瘤(アテローム)はいくつか分類がありますが、大部分が表皮嚢腫というものに分類されます。これは毛穴の上部(毛漏斗部)が陥入して袋状のできものができると考えられています(表皮化成)。つまり袋の部分は表面の皮膚(表皮)と同じ物質なのです。
表皮嚢腫は、毛穴のない手のひらや足の裏に現れることもあります。これは、小さな傷が原因で、イボウイルスが関係していると考えられています。一部の人々は、「不潔な生活習慣が角栓や皮脂のたまりを引き起こす」と誤解していますが、実際にはそのような関連性はありません。ほとんどの粉瘤の原因、なぜ袋状構造物ができるのかについては未だはっきりわかっていません。
その他に、外毛根鞘性嚢腫や多発性毛包嚢腫(脂腺嚢腫)というものもあります。これらは粉瘤の一種です。外毛根鞘性嚢腫は、頭部に生じることが多く、表皮嚢腫よりも硬く触れます。多発性毛包嚢腫(脂腺嚢腫)は、腕や首、わきにたくさんでき、内容物はマヨネーズのような黄色いドロッとした物質で、臭いはありません。また、小児では石灰化上皮腫とう粉瘤の仲間のできものがよくできます。一般的な粉瘤よりも硬く、少し灰色っぽく見えることがあります。

神戸で粉瘤の治療・手術の毛穴イラスト

粉瘤ができやすい人の4つの特徴
(体質・習慣)

粉瘤は、毛穴が詰まって皮脂や角質がたまり、皮膚下に膨らみを形成することで発生します。皮脂腺が活発な人や、ニキビや肌荒れが頻繁に起こる肌質を持っている人は、特に粉瘤ができやすいです。また、ホルモンバランスの変化(思春期や妊娠、更年期)や、過度なストレスも皮脂の分泌を増加させ、粉瘤のリスクを高めます。さらに、遺伝的要因も関与しており、家族に粉瘤が多い人は、同様の症状が現れる可能性が高くなります。皮膚の清潔を保たない、摩擦を受けやすい部位(例えば首や背中)なども発症を助長します。これらの要因が重なることで、粉瘤の発生頻度が高くなるため、予防と早期対応が重要です。
「粉瘤が何度も同じ場所にできる」「体中にたくさんできてしまう」といったご相談を、当院の形成外科外来でも頻繁に伺います。
粉瘤は、皮膚の中に袋状の組織(嚢腫)ができ、その中に本来剥がれ落ちるべき角質や皮脂が溜まってしまう良性腫瘍です。誰にでもできる可能性があるものですが、医学的な視点で見ると「できやすい人」にはいくつかの共通した要因があります。

1. 皮脂の分泌が盛んな体質の方(脂性肌)

皮脂の分泌が多い方は、毛穴の出口が詰まりやすく、それがきっかけとなって皮膚の下に袋ができる「粉瘤」が発生しやすくなります。
思春期から青年期の男性や、顔や背中にニキビができやすい方は、特に注意が必要です。

2. 慢性的な摩擦や皮膚への刺激がある方

特定の場所に繰り返し刺激が加わることで、毛穴の構造が変化し、粉瘤が形成されることがあります。

  • ベルトや下着で擦れる場所(腰、鼠径部など)
  • 長時間椅子に座ることが多い方の臀部(お尻)
  • 髭剃りによる刺激を日常的に受ける顔・首周り

3. 遺伝的な体質(多発性粉瘤)

中には遺伝的な影響で、全身に数十個以上の粉瘤が多発するケース(多発性粉瘤症など)もあります。これはご本人のケア不足ではなく体質によるものが大きいため、数が多くてお悩みの方も一度形成外科専門医にご相談ください。

4. 喫煙習慣のある方

近年の研究では、喫煙が粉瘤(特に炎症を伴うもの)の発生や悪化に関与している可能性が指摘されています。タバコによる血流阻害や微小な炎症が、毛穴のトラブルを誘発しやすくすると考えられています。

\ 塚本院長が徹底解説 /

専門医からのアドバイス
粉瘤を増やさない・悪化させない
ための予防法

粉瘤ができやすい体質そのものを完全に変えることは難しいですが、以下のことに気をつけることでリスクを抑えることが可能です。

  • 清潔を保つ:皮脂汚れを溜めないよう、優しく丁寧に洗い、肌を清潔に保ちましょう。
  • 無理に潰さない:「ニキビだと思って潰したら粉瘤だった」というケースが多くあります。自分で潰すと袋が破れて中で炎症を起こし(炎症性粉瘤)、激しい痛みや腫れを伴う「膿(うみ)」の状態になってしまいます。

当院では、粉瘤ができやすい方の不安に寄り添い、「痛みの少ない日帰り手術」や「傷跡を目立たせないくり抜き法(へそ抜き法)」による根本治療を提案しています。「またできたかも」と思ったら、小さいうちに形成外科専門医へご相談ください。

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