粉瘤の手術を安心して受けていただくために、術前から術後までの流れと、気をつけていただきたいポイントを詳しく解説します。
1. 手術前の注意点
お薬の確認:
血液をサラサラにするお薬(抗血小板薬・抗凝固薬など)を服用中の方は、必ず事前にお申し出ください。
体調管理:
前日は十分な睡眠をとり、体調を整えてください。
飲酒の制限:
前日の過度な飲酒は、術中の出血や術後の腫れの原因となるため控えてください。
2. 手術当日の服装と持ち物
服装:
手術部位を出しやすく、ゆったりとした「汚れてもよい服装」でお越しください。
頭部・顔・首の場合:
前開きの服(シャツなど)が、脱ぎ着の際に患部に触れず安心です。
体・足の場合:
患部を締め付けないワイドパンツやゆとりのある肌着を選んでください。
メイク・ネイル:
顔の手術の場合はノーメイクでお越しいただくか、クリニックで落としていただきます。手足の手術で血中酸素濃度を測る場合があるため、ネイルは控えていただくのが理想的です。
車・バイクの運転:
局所麻酔を使用します。部位や痛みによっては運転に支障が出る可能性があるため、できるだけ公共交通機関でのご来院をお勧めします。
3. 術後の過ごし方と注意点
当日の安静:
帰宅後は激しい運動を避け、安静にしてください。血流が良くなりすぎると、術後に再出血や痛みが出やすくなります。
入浴・洗顔:
当日はシャワー浴を含め、患部を濡らすのは控えてください。
翌日の診察以降、状態に問題がなければ石鹸での洗浄が可能になります。
飲酒・喫煙:
当日の飲酒は出血のリスクを高めるため禁止です。また、喫煙は血管を収縮させ傷の治りを遅くするため、術後数日間は控えることが望ましいです。
4. ダウンタイムと傷跡の経過
「ダウンタイム」とは、手術後の腫れや赤みが落ち着くまでの期間のことです。
痛み・腫れのピーク:
麻酔が切れた後に軽い痛みが出ますが、処方する痛み止めでコントロールできる範囲です。腫れのピークは当日〜2日後で、その後徐々に引いていきます。
内出血:
患部周辺に青あざ(内出血)が出ることがありますが、1〜2週間ほどで黄色くなり自然に消えていきます。
抜糸までの期間:
縫合した場合は、通常1週間〜10日前後で抜糸を行います。
傷跡のケア(重要):
抜糸後、傷跡は数ヶ月かけて赤みから白い線へと変化します。この時期に「遮光(日焼け対策)」と「保湿」、必要に応じて「テーピング固定」を行うことで、傷跡をより目立たなくすることができます。
「こんな時はすぐにご連絡ください」
ガーゼを突き抜けてくるような鮮血の出血がある
鎮痛剤を飲んでも治まらないほど痛みが増している
患部が熱を持って大きく腫れ上がってきた