つかもと形成外科・創傷クリニック

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粉瘤(アテローム)と
ニキビの違い

「顔や体にポツッとしこりができた」とき、多くの方がまず疑うのがニキビです。しかし、なかなか治らなかったり、徐々に大きくなったりする場合は、実は粉瘤(ふんりゅう)という良性腫瘍かもしれません。

形成外科専門医の視点から、見分けるためのポイントを解説します。

原因は「一時的な詰まり」か「袋の形成」か

ニキビは、毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌が増殖して炎症を起こす「皮膚の病気」です。 対して粉瘤は、皮膚の下に「袋状の組織(嚢腫)」ができ、その中に本来剥がれ落ちるはずの垢や皮脂が溜まっていく「皮膚の腫瘍」です。根本的な構造が全く異なります。

粉瘤に見られる「3つのサイン」

ニキビにはない、粉瘤特有の特徴がいくつかあります。

中央にある黒い点(へそ):
しこりの中心に、針で突いたような小さな黒い点が見えることがあります。これが粉瘤の開口部です。
独特のにおい:
粉瘤の内容物は古い垢や皮脂であるため、袋が破けたり中身が出たりすると、強い悪臭を放つのが特徴です。
サイズの変化:
ニキビは数ミリ程度で治まりますが、粉瘤は放置すると数センチ以上に巨大化することがあります。

自然に治ることはありません

ここが最も重要な違いです。ニキビは適切なケアで自然に治ることがありますが、粉瘤は自然に消えることはありません。 一時的に中身が出て小さくなることはあっても、皮膚の中に「袋」が残っている限り、何度でも再発を繰り返します。また、無理に潰すと袋が破れて周囲で激しい炎症を起こし、痛みや腫れが悪化する恐れがあるため注意が必要です。

形成外科による根本治療

ニキビは主に塗り薬や飲み薬で治療しますが、粉瘤を完治させるには手術によって「袋ごと摘出」することが必要です。
当院では、形成外科専門医が傷跡を最小限に抑える術式(小切開摘出術など)を用いて治療を行います。「ニキビが長引いているな」と感じたら、お早めにご相談ください。

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