異所性蒙古斑｜神戸・明石で青あざ治療（保険適用）は垂水のつかもと形成外科・創傷クリニック

異所性蒙古斑とは、通常の蒙古斑が見られるお尻や背中以外の部位、例えば肩、腕、脚、顔などに現れる青灰色の斑点を指します。蒙古斑は、特にアジア系の新生児に多く見られる皮膚の色素沈着で、通常は出生時から現れます。蒙古斑の発生部位はお尻や背中が一般的ですが、異所性蒙古斑はこれら以外の部位に生じるため、特に目立ちやすいという特徴があります。このため、顔や手足などの露出する部位に発生した場合、外見に関する心理的な負担が増大することがあります。形成外科専門医の視点から見ても、異所性蒙古斑は単なる皮膚の変色ではなく、患者様の将来にわたる自信や社会生活に影響を及ぼす可能性があるため、早期に適切な対応を検討することが重要です。

異所性蒙古斑の原因は、皮膚の深層におけるメラニン色素の過剰な沈着にあります。この沈着は、胎児期に皮膚のメラニン細胞が十分に移動しきれず、特定の部位に集中してしまうことによって引き起こされます。通常、メラニン細胞は皮膚の表層に均等に分布するものですが、異所性蒙古斑の場合はこれがうまく行われず、特定の部位に色素が溜まることで青灰色の斑点が形成されます。遺伝的な要因も強く影響しており、家族に同様の蒙古斑や異所性蒙古斑が見られる場合、子供にも発生する可能性が高いです。また、蒙古斑の発生率は、アジア系やアフリカ系の人々に多いことが知られており、皮膚の色素沈着に関連する遺伝的な背景があると考えられています。形成外科専門医としては、患者の家族歴や遺伝的背景を考慮し、異所性蒙古斑が将来的にどのような影響を及ぼす可能性があるかを慎重に評価することが求められます。

異所性蒙古斑の治療は、患者の年齢、斑点の大きさや深さ、発生部位、そして患者およびその家族の希望に基づいて決定されます。一般的には、異所性蒙古斑は自然に薄くなることがありますが、目立つ部位にある場合や、色素沈着が濃くなる傾向が見られる場合には、形成外科専門医の判断により、早期に治療を開始することが推奨されます。最も一般的な治療法はレーザー治療であり、特にQスイッチルビーレーザーやピコレーザーが使用されることが多いです。これらのレーザーは、メラニン色素に反応してその沈着を分解し、肌の色を均一に戻す効果があります。レーザー治療は、複数回の治療が必要となることが多く、施術間隔は3～6ヵ月程度です。治療後のケアも重要で、紫外線対策や保湿ケアを行うことで、色素沈着の再発を防ぐことができます。また、治療の際には、患者の皮膚の状態を詳細に評価し、最適なレーザーの強度や照射回数を調整することで、効果的かつ安全な治療を提供します。形成外科専門医として、患者の美容的なニーズと安全性を両立させるため、最新の技術と豊富な経験に基づいた治療を行ってまいります。

Qスイッチルビーレーザー

Qスイッチルビーレーザーは、694nmの特定の波長でレーザー光を照射し、メラニン色素をターゲットにしてあざを治療します。強力なエネルギーでメラニンを破壊し、特に深い色素沈着に効果的です。ピコレーザーと比べると若干ダウンタイムがあるものの、短期間での効果が期待できます。

Qスイッチルビーレーザーの
特徴

• 強力な照射での即効性
• 深いメラニン層への効果
• メラニン色素に特化した波長を使用

※3～6ヵ月に1回、レーザー照射
（症例によっては1・2ヵ月に1回）
※治療回数は症状により各々異なります

ピコレーザー

ピコレーザーは、1兆分の1秒という非常に短い時間でレーザー光を照射し、メラニン色素を細かく破壊することであざを治療します。従来のレーザーよりも肌へのダメージが少なく、ダウンタイムが短いのが特徴です。

ピコレーザーの特長

• 短い照射時間での高い効果
• 肌への負担が少ない
• 青あざや茶あざなど幅広い適応範囲

※3～6ヵ月に1回、レーザー照射
（症例によっては1・2ヵ月に1回）
※治療回数は症状により各々異なります

赤ちゃんの頃から治療をスタートすると
費用・身体への負担が少なく済みます！