やけど治療に対する院長の想い
当院は
形成外科・創傷クリニックとして
様々なやけど治療に
対応をしております
神戸市垂水区のつかもと形成外科・創傷クリニックの院長、塚本金作です。当院では、軽度から重度まで、あらゆるやけどの治療を専門的に行っております。やけどは、迅速かつ適切な治療が求められる緊急性の高い外傷です。私たちは、日本形成外科学会認定の専門医として、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提供し、早期の回復を目指します。患者様の不安を少しでも和らげるため、全力でサポートいたしますので、どうぞ安心してご相談ください。
本ページは医療法人こどもの形成外科 理事長である塚本金作が執筆しております。
やけどをしたらまずは落ち着いて15分程度流水で冷やしてください。
但し、重度のやけどや広範囲に渡すやけどの場合、迅速な対応が必要です。
当院では、緊急時には24時間体制で対応を行っております。万が一の際は、すぐにご連絡ください。
適切な治療を受けることで、後遺症や感染症のリスクを最小限に抑えることができます。
やけどとは
やけどは、皮膚が高温、化学物質、電気、放射線などの外的要因にさらされることで生じる外傷です。
やけどはその原因や程度に応じて、皮膚の浅い層から深い層まで影響を与えることがあり、適切な治療が行われないと、感染症や瘢痕形成、機能障害などの後遺症を引き起こす可能性があります。
やけどの治療には、適切な初期治療とその後のアフターケアが不可欠です。
やけどの種類
やけどにはいくつかの種類があり、それぞれに適した治療法が異なります。
熱傷(熱によるやけど)
熱い液体、蒸気、炎などに触れることで発生します。最も一般的なやけどの種類です。
化学熱傷
(化学物質によるやけど)
酸やアルカリなどの化学物質に触れることで発生します。皮膚に深刻な損傷を与えることがあり、即座の対応が必要です。
電撃傷(電気によるやけど)
電流が皮膚を通過することで発生します。外見的には軽度に見える場合でも、内部に深刻な損傷を引き起こすことがあります。
放射線熱傷
(放射線によるやけど)
放射線治療や強い日光にさらされることで発生します。表面は軽度に見えても、皮膚の深層にダメージを与えることがあります。
自宅でのやけどの一次対処方法
やけどを負った際は、以下の一次対処を行うことが重要です。
-
1
冷却
- やけどの部位をすぐに冷水で冷やします。
少なくとも10~20分程度、流水で冷やすことで、皮膚の温度を下げ、組織の損傷を最小限に抑えます。
-
2
清潔な布で覆う
- 冷却後、清潔な布やガーゼで患部を覆い、感染を防ぎます。
水ぶくれができた場合は、破かないように注意してください。
-
3
痛みの緩和
- 市販の鎮痛剤を使用して痛みを和らげます。
痛みが強い場合や広範囲に及ぶやけどの場合は、すぐに医療機関を受診してください。
-
4
医療機関へ連絡
- 特に深い、広範囲のやけどや顔、手、関節部位のやけどは、速やかに医療機関を受診してください。
やけどの重症度
やけどの重症度は、主に深さと広がりによって分類されます。
重症度 | 特徴 | 治療の目安 |
---|---|---|
1度熱傷 | 表皮に限られ、赤みと軽い痛みを伴う。水ぶくれはほとんどない。 | 自宅でのケアが可能 |
2度熱傷(浅い) | 表皮から真皮にかけて損傷が及び、水ぶくれと強い痛みを伴う。 | 医療機関での診察を推奨 |
2度熱傷(深い) | 真皮全体に損傷が及び、壊死や色素沈着が見られる。痛みが強い。 | 専門的な治療が必要 |
3度熱傷 | 皮膚の全層が損傷し、白くなったり、炭化したりする。痛みが少ない。 | 緊急治療が必要。 手術が必要な場合も。 |
やけどを負った際は、まず落ち着いて対処することが重要です。
パニックにならず、冷静に一次対処を行い、必要に応じて当院にご連絡ください。
私たちは24時間体制で対応しておりますので、いつでも安心してご連絡いただけます。
やけどの当院の治療法
当院では、以下の治療法を提供しています。
当院では、患者様のやけどの状態に応じて、最適な治療法を提供しています。
軟膏治療
軽度のやけどに対して、軟膏を使用し、乾燥を防ぎながら皮膚の治癒を促進します。
湿潤療法
湿潤環境を保つことで、皮膚の再生を促し、痛みや瘢痕形成を最小限に抑える治療法です。
デブリードマン
(壊死組織の除去)
深い傷や壊死がある場合、壊死組織を取り除き、感染リスクを軽減します。
手術
深い火傷や広範囲にわたる火傷の場合、植皮手術や皮膚移植が必要になることがあります。
治療の流れ
軽度のやけどに対して、軟膏を使用し、乾燥を防ぎながら皮膚の治癒を促進します。
-
1
診察
- 医師がやけどの程度と状態を診察し、治療方針をご説明させて頂きます。
-
2
処置
- 医師または看護師がやけどの処置を行い、自宅で処置可能な場合は自宅での処置を指導いたします。
-
3
アフターケア
- 基本的にはアフターケアは必要御座いません。ケロイドの場合は、長期間の通院治療が必要となる場合がございます。
治癒後は赤みや乾燥に対しては保湿や日焼け予防、また、傷跡やひきつれにに対しては注意深いフォローアップを行ってまいります。
よくあるご質問
やけどを負ったときに冷やすのはどのくらいの時間が適切ですか?
やけどを負った直後に少なくとも10~20分程度、冷水→流水で冷やすことが推奨されます。
これにより、皮膚の温度を下げ、損傷を最小限に抑えることができます。
水ぶくれができた場合、どうすればいいですか?
水ぶくれは破らず、そのままにしておくのが基本です。
もし破れてしまっても、軟膏+ガーゼ等による創部を感染させない対応で問題ございません。
どのようなやけどの場合に緊急で診察を受けるべきですか?
顔、手、関節部位のやけど、深いやけど、広範囲にわたるやけどは緊急性が高いため、すぐに診察を受けることが必要です。当院は24時間対応していますので、すぐにご連絡ください。
やけどの跡が残らないようにするためにはどうしたら良いですか?
やけど後の初期治療が重要です。仮に傷跡やひきつれが残るやけどの場合は、形成外科での治療やフォローアップを受ける事が大切です。
ここまでお読み頂いた皆様へ
やけどはまずは一次対応を
落ち着いて行動し、受診ください
当院では緊急度の高いやけど、緊急度の低いやけどなどを見極めて、形成外科医が適切な処置、対応をさせて頂きますので、ご安心ください。まずは一度当院にお気軽にご相談いただけますと幸いです。皆様のご来院をお待ち申し上げております。