1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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片目 | 約10,000円 | 約20,000円 | 約28,000円 |
両目 | 約16,000円 | 約32,000円 | 約50,000円 |
手術を受けるにあたって
知っておくべきこと
知っておくべきこと
眼瞼下垂手術の主な目的は、視覚機能の改善を図ることであり、日常生活での視界の確保や快適な視覚環境の提供を目指しています。しかし、手術後に不都合が生じないように、患者様にはいくつかの注意点を理解していただくことが重要です。手術後の経過や症状に関する知識を持つことで、安心して手術を受けることができ、適切なアフターケアを行うことが可能になります。
- 1術後の症状と対応策
手術後、多くの患者様は頭痛や肩こりの症状が改善されることがありますが、すべての方に当てはまるわけではありません。また、手術後に自律神経の不調を感じることがあり、その際には痛み止めや安定剤などの内服薬を使用することが推奨される場合があります。これらの薬は、術後の不快な症状を和らげるために役立ちますが、個人差があるため、医師と相談の上、適切に使用することが大切です。 - 2他の眼科手術とのタイミング
白内障手術やレーシック手術などの眼科手術を予定している場合は、眼瞼下垂手術を先に行うことをお勧めします。これは、眼瞼下垂手術が眼の屈折状態に影響を与える可能性があるためです。特に視力が安定するまでには術後半年ほどかかることがあり、その期間中は視覚が不安定になることがあります。このため、視力に影響を与える可能性のある手術を計画する際には、順序やタイミングについて医師と十分に相談することが重要です。 - 3眼の乾燥と手術後の調整
眼瞼下垂の手術を行うと、まぶたが大きく開くことで涙が蒸発しやすくなり、涙を排出するポンプ機能の改善により眼が乾きやすくなることがあります。しかし、多くの場合、こうした症状は術後半年程度で改善します。また、手術中にまぶたの開き具合や左右のバランスが適切であったにもかかわらず、抜糸の段階で左右の差が現れたり、三角目のような形状になることがあります。このような場合には、手術後2週間以内、もしくは半年以降に修正手術を行い、症状を改善します。 - 4反対側のまぶたや眉の変化
片方のまぶたを手術した後、反対側の正常なまぶたが下がる現象が見られることがあります。また、手術後に眉が下がることで、追加の皮膚切除手術が必要になることもあります。このような変化に対しては、医師が慎重に観察し、必要に応じて追加の治療を検討します。患者様には、術後の変化に対する注意を怠らず、異常を感じた場合にはすぐに医師に相談することが推奨されます。 - 5ダウンタイムと日常生活への影響
眼瞼下垂手術後のダウンタイムには個人差がありますが、一般的には手術後1週間から10日程度の間に腫れや痛みが発生する可能性があります。手術部位が目の周囲であるため、腫れや内出血が目立つことがあり、特に人前に出る予定がある場合には注意が必要です。術後2週間程度は社交的な場を避けることが推奨されますが、これも個々の状況によりますので、担当医師の指示に従って行動することが重要です。 - 6保険適用の条件と注意点
眼瞼下垂症の治療を保険で行うためには、日常生活に支障をきたすような視野障害が確認されることが条件となります。しかし、まぶたを開ける際に額にしわが寄る、顎を上げて物を見るなどして肩こりを引き起こす場合も、健康な生活を妨げる要因と見なされ、保険適用の対象となることがあります。患者様自身の症状が保険で治療可能かどうか、また適切な治療方法については、医師の診断によって決定されますので、詳しくは専門医にご相談ください。
このように、眼瞼下垂手術には多くの注意点があり、患者様が安心して手術を受け、最適な治療効果を得るためには、事前に十分な情報を得ておくことが不可欠です。