顔の茶色い点は「ほくろ」
それとも「しみ」?
鏡を見たときに気になる、お顔や腕の茶色い点。「これはほくろなのかな?それとも、しみ(シミ)なのかな?」「シミかホクロかわからない…」というお悩みは、診察室で最も多く受けるご相談の一つです。
「ほくろ・シミをきれいに消したい」と考えたとき、実はこの2つは医学的な成り立ちが根本的に異なり、それぞれ適したレーザー治療法も全く別物になります。もし間違った治療を選んでしまうと、思ったような効果が出ないばかりか、かえって跡が残ったり濃くなったりするトラブル(シミ取りレーザーでほくろが濃くなる等)の原因にもなりかねません。
神戸・明石のつかもと形成外科・創傷クリニックでは、日本形成外科学会認定の専門医である院長が、一人ひとりの肌の病変を正確に区別し、最も安全で仕上がりの美しい治療方針をご提案いたします。
そもそも「ほくろ」と「しみ」は何が違うのか?
原因と構造の違い
ほくろとシミの最大の違いは、それが「細胞自体が増殖したかたまり(腫瘍)」なのか、それとも「メラニン色素の沈着」なのかという、皮膚の内部構造の差にあります。
ほくろ(母斑細胞母斑)の構造と特徴

ほくろ(医学的には母斑細胞母斑:ぼはんさいぼうぼはん)は、メラニンを作る細胞に似た「母斑細胞」という細胞自体が局所的に増殖してできた良性の腫瘍です。
皮膚の浅い層(表皮)だけでなく、深い層(真皮)までしっかりと根を張っていることが多いため、薄いほくろであっても厚みがあったり、年齢とともにお腹や顔のほくろが大きくなる・盛り上がりを伴ったりするのが特徴です。細胞の塊そのものを除去する必要があるため、スキンケアやシミ専用の美容液・化粧品、市販の消す薬・サプリメントなどで薄くすることはできません。
しみ(老人性色素斑など)の構造と特徴

一般的なしみ(老人性色素斑など)は、長年の日焼けや紫外線ダメージ、産後などのホルモンバランスの変化によって、表皮の細胞の中にメラニン色素が過剰に溜まってしまった状態です。
あくまで「皮膚に色(色素)がついているだけ」であり、ほくろのように細胞自体の数が異常に増えているわけではありません。そのため皮膚の層としては比較的浅い部分(表皮内)に留まっており、基本的に手触りは完全に平坦(フラット)です。
しみ・そばかす・肝斑・いぼの区別
茶色い点や影には、ほかにも様々な種類があります。遺伝的要素が強く若い頃から鼻や頬に多発する「そばかす(雀卵斑)」、女性の頬などに左右対称に現れる「肝斑(かんぱん)」、そして表面がザラザラと硬く盛り上がる「いぼ(脂漏性角化症=老人性イボ)」などです。
これらが混ざり合って「顔のほくろ・シミが多い」状態になっているケースも多く、これらを正確に見極める(ほくろ・シミ・肝斑・いぼの区別)ことが美肌への第一歩となります。
自分でできる!
ほくろとシミを見分ける
3つのチェックポイント
ご自身の気になる茶色い点が「ほくろなのか、シミなのか」を自宅の鏡である程度予測するための、専門医が注目する3つのチェックポイント(見分け方)をご紹介します。
① 手触りと厚み(段差)を確認する
指の腹でそっと触れたときに、わずかでも盛り上がり(段差)を感じたり、皮膚の奥にコリコリとした「しこり」のような厚みを感じたりする場合は、薄い茶色であっても「ほくろ」である可能性が非常に高いです。
一方、一般的な「しみ」は皮膚の表面と完全にフラットで、目をつぶって触るとどこにしみがあるのか全く分からない性質を持っています。
② 色の均一性と輪郭(見た目)を見る
「しみ」は境界線(輪郭)が比較的はっきりしており、全体が一様な、均一の茶色〜薄茶色をしていることが多いです。
これに対して「ほくろ」は、成長に伴って色の濃淡が変化しやすく、中央だけが濃く黒っぽくなっていたり、逆に周囲に向けてグラデーションのように色が抜けて見えたりすることがあります。
③ 発生した時期や部位を思い出す
「しみ」は一般的に30代以降、日焼けをしやすい場所(顔、頬、おでこ、二の腕・腕、手の甲など)に多く現れます。
一方で「ほくろ」は、幼少期や子供の頃からあるものだけでなく、10代・20代・大人になってから突如現れる(新しくできる)ものも多く、足の裏、手のひら、脇腹、胸、唇など、日光が当たらない全身どこにでもできる可能性があります。
診断に基づく「最適な治療法」とレーザーの違い
ほくろとシミでは皮膚の中のターゲットが全く異なるため、使用する医療レーザーや機器のアプローチも根本から変わります。
ほくろの治療
細胞のかたまりを「削る」または「切り取る」
ほくろは「細胞の塊(良性腫瘍)」そのものを物理的に取り除く必要があります。そのため、当院では炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を用いてほくろの組織を一瞬で蒸散(削る)させるか、サイズが大きい場合や深い場合はメスを用いた切除縫合法で根本から摘出します。
細胞を根元からしっかり除去するため、適切な施術を行えば再発のリスクを最小限に抑えられます。
しみの治療
色(メラニン)だけを「破壊する」
しみは細胞を削る必要はなく、溜まっている「色(メラニン色素)」だけをターゲットにします。
当院では、メラニンに対して高い吸光度を持つQスイッチレーザーやピコレーザー(ピコスポット治療)、光治療(IPL)などを用います。レーザーの光がメラニン色素だけをピンポイントで細かく粉砕し、皮膚の自然な代謝(ターンオーバー)によって体の外へと排出させます。
茶色ではなく「赤いほくろ(血管腫)」の場合の治療
一見すると茶色や赤茶色の点に見えても、実はメラニンではなく毛細血管の増殖である「赤いほくろ(老人性血管腫)」のケースもあります。
この場合は、細胞を削る炭酸ガスレーザーではなく、当院の最新鋭機器「Vビームプリマ」を用いた、血管にのみ反応するレーザー治療が最も効果的で美しい仕上がりになります。
ほくろ除去・シミ取り治療の
よくある疑問
(どっちが先?
同時は可能?)
実際にクリニックで治療を受けるにあたり、患者様からよくいただくスケジュールやプランに関する疑問にお答えします。
ほくろとシミ、治療するのは
どっちが先?
顔にほくろとシミが混在している場合、「どちらから先に治療すべきか」と悩まれる方が多いです。
結論から言うと、基本的には「ほくろ除去」を先に行う、あるいは「同時に治療する」のが効率的です。
ほくろはシミ取りレーザーよりも照射後の赤みやダウンタイム(保護テープを貼る期間など)が長くかかる傾向にあります。そのため、まず目立つほくろをすっきり除去して皮膚を落ち着かせてから、残った平坦なシミに対してピコレーザーや光治療などを計画的に進めていくと、無駄のない綺麗な肌づくりが可能です。
ほくろとシミは「同時」に
レーザー除去できる?
「何度も通院するのが難しいので、顔のシミもほくろも一度にまとめて綺麗にしたい(同時除去)」というご要望をいただくことは非常に多く、当院でも同日に両方の治療を行うことは十分に可能です。ただし、ほくろを削った部分には専用の軟膏や保護テープが必要となり、シミを治療した部分は数日〜1週間ほど薄いかさぶた(あるいは赤み)になるなど、術後のアフターケア(ダウンタイム)の対応がそれぞれの部位で異なります。
カウンセリング時に、施術後の過ごし方やスケジュールを考慮して治療個数を調整しましょう。
「取り放題プラン」の罠と、当院が個別の正確な診断を重視する理由
ネットやSNSなどで、「ほくろ・シミ取り放題」「一斉除去メンズプラン」「格安シミホクロ消す薬」といった、価格の安さやお得感を前面に出した広告をよく見かけます。しかし、肌の病変を正確に見極めないまま「一律の取り放題」で強いレーザーを当ててしまうと、以下のような非常に深刻な失敗が起こるリスクがあります。
ほくろが濃くなる・大きくなる
ほくろに対して出力の弱いシミ用レーザーを当ててしまい、細胞が刺激されて逆にほくろが濃くなる・大きくなる。
激しく悪化する
シミ(特に肝斑など)に強いほくろ用レーザーを当ててしまい、真っ白く色抜け(白斑)したり、炎症後色素沈着で激しく悪化したりする。
深刻な事態を見落とす
後述する「皮膚がん」を安易にレーザーで焼いてしまい、深刻な事態を見落とす。
当院(つかもと形成外科・創傷クリニック)では、安易な一律治療ではなく、形成外科専門医が一つひとつの肌の点を診察(料金・費用相場も事前に明確に提示)した上で、安全を最優先にした丁寧な治療を行います。
【最重要】「しみに似た皮膚がん(メラノーマ等)」への警戒
クリニックで専門医による診察を受ける最も重要な目的は、単に見た目をきれいにする(美容医療)こと以上に、「重大な皮膚がん(悪性腫瘍)」を見落とさないことにあります。
悪性黒色腫(メラノーマ)や
日光角化症のリスク
一般の方が「ただの大きめのシミ」「薄いホクロ」だと思い込んでいるものの中に、稀にメラノーマ(悪性黒色腫)や、がんの初期段階(前がん病変)である日光角化症、あるいは基底細胞がんといった悪性腫瘍が隠れていることがあります。
これらは、一見すると良性のシミやほくろ(死にほくろなど)と非常に酷似した見た目をしているため、肉眼だけで100%区別することは不可能です。
安易な自己除去(除去ペン・クリーム)やエステ施術の危険性
もし、悪性腫瘍(皮膚がん)であるにもかかわらず、それに気づかないまま「海外製のほくろ除去クリーム」や「市販のシミ除去ペン」、あるいは医療資格のないエステサロンの施術やセルフ脱毛器などで刺激を与えてしまうと、がん細胞を活性化させて急激に進行(染み出しや転移)させたり、適切な手術を行うべき貴重な治療時期を逃してしまったりする恐れがあり、大変危険です。
形成外科専門医による
「ダーモスコピー診断」の重要性
当院では、すべての患者様の診察において、皮膚の微細な構造を何十倍にも拡大して観察できる専門の検査器具「ダーモスコピー」を使用します。
この検査によって、色素の並び方や血管のパターンを詳細に確認し、本当に安全な良性のシミ・ほくろであるかを厳格に判断します(万が一、悪性が疑われる場合は、速やかに保険適用での病理組織検査や切除手術の体制、あるいは大学病院等の専門機関への連携を行います)。
「診断」という確かなステップがあるからこそ、ご自身の健康を守りながら、同時に最もきれいに跡を残さず治療する(シミ・ほくろ除去おすすめの選び方)ことができるのです。
まとめ|神戸・明石周辺で
ほくろ・シミ治療をお考えなら
当院へ
お顔や体にできた茶色い点が「ほくろ」なのか「しみ」なのか、ネットの情報や知恵袋、メイク(ファンデーションやコンシーラーでの隠し方)で悩み続ける必要はありません。
つかもと形成外科・創傷クリニック(JR垂水駅・山陽垂水駅からすぐ)には、神戸市内(西区・垂水区・須磨区など)をはじめ、明石市や加古川市、さらには関西・兵庫県内の広範囲から、多くの患者様が「シミ・ほくろを綺麗にしたい」「皮膚科と形成外科のどちらに行くべきか迷っていた」とご来院されています。
当院では、日本形成外科学会認定専門医である院長が、あなたの肌にある点の正体を医学的に正しく見極め、炭酸ガスレーザーや切除術、Vビームプリマ、シミ取り機器など、豊富な選択肢から最も美しく仕上がるオーダーメイドの治療プランをご提示いたします。
「これってほくろ?シミ?」「一度専門医に肌をしっかり診てもらいたい」という方は、どうぞ安心してお気軽に当院のカウンセリングへお越しください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。
院長
塚本 金作
Kinsaku Tsukamoto
