

顎(あご)のラインや顎下、首の周りを触ったときに「コリコリとした痛いしこりがある」「ニキビだと思って何度も潰しているのに、一向に治らず大きくなってきた」とお悩みではありませんか?顎や首の周りは、顔の中でも特に日常的な刺激を受けやすく、粉瘤(アテローム)が何度も悪化(炎症)しやすい非常に厄介な部位です。また、フェイスラインは術後の傷跡が目立ちやすいため、治療には高い専門性が求められます。
当院(つかもと形成外科・創傷クリニック)では、日本形成外科学会専門医が、顎や首の特有のリスクを徹底的に計算した日帰り手術(保険診療)を行っています。顎・首周りの粉瘤の特徴と治療法についてロジカルに解説します。
なぜ、顎(あご)や首の周りは
粉瘤を
「繰り返し悪化」
させやすいのか?
顎や首は、他の部位に比べて粉瘤が発生しやすく、かつ一度できると何度も赤く腫れて激しい痛みを伴う「炎症性粉瘤」へ悪化しやすい環境が揃っています。それには以下の3つの原因があります。
毎日の「髭剃り(シェービング)」による慢性的な刺激
男性の場合は特に、毎日の髭剃りによって顎や首の皮膚、毛穴の入り口がミリ単位で傷つけられます。この微細な傷が、皮膚の下に粉瘤の「袋(嚢腫)」を作る直接のきっかけになります。
マスクや衣類による
「摩擦」と「圧迫」
マスクの紐やフチが強く当たる顎のライン、シャツの襟(えり)が常に擦れる首の周りは、慢性的な物理的刺激にさらされています。この刺激によって、袋の中に雑菌が入り込んで化膿しやすくなります。
ニキビと勘違いして
「自分で強く潰してしまう」
顎のしこりを「大きなニキビ」だと思い込み、指で強く押し潰そうとする方が非常に多くいらっしゃいます。
粉瘤を潰すと、皮膚の奥で袋が破裂し、中の中身(角質や皮脂)が周囲の組織に漏れ出して猛烈な大炎症(激痛と腫れ)を引き起こしてしまいます。
【見分け方】顎の粉瘤と「ニキビ」「おでき」の決定的な違い
顎や首にできる「ニキビ」や「おでき(毛包炎・めんちょう)」は、毛穴に一時的に皮脂や膿が溜まっただけのものです。そのため、数日から数週間ほど経てば、自然に膿が排出されたりお薬で引いていったりします。
これに対して「粉瘤」は、皮膚の下にできた「袋(嚢腫)そのもの」を外科学的に摘出しない限り、どれだけ放置しても自然に消滅することは絶対にありません。触ったときに皮膚の奥にしっかりとした「硬い球体のようなしこり」が残る場合や、しこりの中央に黒い点(開口部)が見える場合は、ニキビではなく粉瘤の可能性が極めて高いため、無理に触らず専門医を受診してください。
首・顎下の手術で最も注意すべき
「肥厚性瘢痕(ひこうせい
はんこん)」のリスク
首や顎下の手術において、傷跡を綺麗に治すために最も注意しなければならないのが、「術後の傷跡が赤くミミズ腫れのように盛り上がってしまう現象(肥厚性瘢痕)」です。
首や顎の下は、首を左右にひねる、上下に見上げる、会話をする、食事をするといった日常動作のたびに、皮膚が上下左右にダイナミックに引っ張られます。手術の傷口にこの「引っ張る力(張力)」が加わり続けると、傷跡が横に広がったり、硬く盛り上がったりしやすくなります。
つかもと形成外科が取り組む
「首・顎の傷跡対策」
当院では、「傷のプロ」としてこの引っ張る力(張力)によるリスクを徹底的にコントロールします。
真皮縫合(しんぴほうごう)
皮膚の表面だけでなく、皮膚の奥の層(真皮層)をしっかりと強固に縫い合わせることで、首の動きによる引っ張る力を内側で受け止め、表面の傷にかかる負担をゼロにします。
術後の丁寧な固定・テーピング指導
抜糸が終わった後も、傷が完全に落ち着くまでの数ヶ月間、傷口を保護して引っ張る力から守るための「医療用テープ(固定ケア)」の貼り方を、患者様に丁寧にご指導いたします。このアフターケアが、盛り上がりのない美しい仕上がりを決定づけます。
顎・顎下・首の粉瘤手術の費用
目安
(保険適用・3割負担)
顎や首の手術は、すべて健康保険が適用される「保険診療」です。国が定めた診療報酬に基づき、「露出部(顔・首など常に見える場所)」の基準で一律に決まっています。
| 粉瘤の大きさ(直径) | 手術費用の目安(3割負担・切除のみ) |
|---|---|
| 2cm未満(小さめ・標準) | 約5,000円~6,000円 |
| 2cm以上4cm未満(大きめ) | 約10,000円~11,000円 |
| 4cm以上(巨大なもの) | 約14,000円~15,000円前後 |
※上記は純粋な手術費用(1箇所あたり)の目安です。初診・再診料、お薬代、病理検査費用などが別途かかります。
つかもと形成外科・創傷
クリニック 塚本院長から
患者様へメッセージ
「顎のしこりが気になって、毎日の髭剃りが憂鬱で仕方がない」「首元が開いた服を着たときに傷跡が残ったら嫌だな」と、顎や首の粉瘤にお悩みの方は本当に多くいらっしゃいます。特にお伝えしたいのは、顎や首の粉瘤は、髭剃りや衣服で毎日擦れるため、放置しておくと高確率で細菌感染を起こして激痛を伴う「炎症性粉瘤」へと化膿してしまうということです。腫れ上がってからでは、一度膿を出すだけの処置が必要になり、治療期間も長くなり、傷跡も大きくなってしまいます。皮膚が赤く腫れていない「落ち着いている状態」のときこそ、最も小さく、傷跡をシワに隠して綺麗に治せる絶好のチャンスです。
当院では、手術中はもちろんのこと、術後の傷跡を盛り上げないためのアフターケアまで責任を持って1対1でサポートいたします。垂水駅すぐの当院へ、いつでもお気軽にご相談ください。
院長
塚本 金作
Kinsaku Tsukamoto